羊や牛などの家畜たちを真横に見ながら20分ほど進んでいくと、目の前に大きなレストラン・パブが見えてきます。
そこには、斬新なベンチがありました。
いい雰囲気でした。
同じようなベンチをほかの場所でも見たので、この手のベンチはこの辺によくあるのかもしれません。
ヨークシャーの自然あふれる田舎の景色を楽しみながら歩いていると、ヨークシャーデイルズ国立公園の入り口に着きました。
ここからは自然保護区です。
最近学んだうんちくなんですが、イギリスにはヨークシャーデイルズを含め15の国立公園(National Park)が存在するのに対し、日本には28もの国立公園があり、そのうちの6つは北海道に位置しています。
日本は、国土全体が世界の生物多様性のホットスポットに指定されていますが、国立公園の多さからも世界的に日本が、とても自然豊かな国だということがわかります。
生物多様性ホットスポット(赤い部分)
一般的には、その国が公園の管理・運営を行い、民家などを含まない純粋な「自然」を国立公園に指定します。
一方でイギリスの国立公園の凄いところは、住んでいる人々の暮らしや家などすべてを含めて国立公園に指定していることです。
つまり、日本などでは国立公園に指定された場所を、住民が勝手に開拓したりすることはできませんが、イギリスでは住民がその土地を所有するので、その中で自由に、何の障害もなく暮らすことができるのです。
管理が住民に任されているのに、これだけの自然と伝統を守っているイギリス人を、私は本当に尊敬します。
イギリスでは、効率性や新しい流行に流されず、守るべき伝統はしっかり守っていくということが当然のように実行されていてとても驚かされます。
そしてそういった保護活動の多くが、寄付やボランティアなど民間の力で行われていることも大きな魅力です。
話は戻り、そんなこんなでBolton Abbey の遺跡に着きました。
突然目の前に現れる遺跡の姿はとても迫力と威厳があります。
この建物は昔、修道院として使われていたそうです。
遺跡にはこんな看板が!
「この遺跡は日々崩れていて安全は保障できないので、注意して進んでください。」
自己責任ということですね!
日本なら「崩落のキケンあり、近づくな。」というところ!
こういうところにも文化の違いが表れていて面白かったです。
なにか夜には心霊スポットに早変わりしそうな雰囲気もあります!
遺跡は川沿いに位置し、そこを拠点としてヨークシャーデイルズの自然を満喫するトレッキングコースが整備されています。
この場所はこれからの季節、多くの家族連れやトレッキングを目的とする人々で賑わうことになります。
遺跡周辺の散歩を存分に楽しんだ後、駅に戻って帰りの機関車に乗ります。
コンパートメントや一般客車もとても趣があります!
終着のEmbsay 駅に着いてすぐ雨が降ってきたので、雨宿りついでに駅そばにあるローカルなパブに入りました。
この場所でリーズから来たご夫婦や、いとこが日本人と結婚して日本に住んでいるという店員のお姉さんと思わぬ出会いがあり、1時間半ほど世間話を楽しみました。
彼らによると、この周辺で日本人観光客をみかけることはあまりないとのことで、
日本についてもたくさん話をしました。
たまたま入ったパブでこういう出会いは本当にわくわくするし大好きです。
ヨークシャーの田舎を満喫する一人旅は、こんないい出会いで幕を閉じました。
しかし、まだ一日は終わっていません!
ハロゲートに戻ってから、もうひと頑張り。
友人たちと合流し、まずはこじゃれたカフェ&バーで一杯。
その後、Blues Bar というバーへ行き、ライブを楽しみました。
ここでは毎晩のようにバンドライブが行われていて、ドリンク代のみで好きなだけライブを楽しむことができます。
一日のしめは、働いているレストランのマネージャーお別れ会。
とはいっても、やはり欧米流。
しんみりした雰囲気は一切なく、クラブで深夜までおもいっきり踊って、彼の門出を祝いました!
ちなみに彼は45歳で2人の子持ちです(笑)
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